ごあいさつ
粘りが強く旨味も格別な「連島(つらじま)蓮根」を、もっと美味しくいろんな形で味わっていただきたい!また、免疫力を高め癒し効果もある蓮根の力で、氣持ちを緩めてより輝いていただきたい!
寿ぎ庵は、そんな想いから生まれました。
蓮根はとても地味な存在、または脇役?と思われているようです。しかし、蓮根ほど変化の幅が大きい野菜はありません。私は以前、ホテルや旅館そして料亭向けに懐石料理用の食品を作って納める仕事をする中で、たくさんの料理長から蓮根について様々な技法やその効用などを教わりました。
今までにない蓮根のお菓子を…
連島蓮根ならではの料理を…
そうして出来上がったのが、日本で唯一、蓮根餡から出来た「幸運のおはぎ」を始めとするお菓子たちであり、「蓮根ステーキ」や「蓮根饅頭」がメインの“蓮根づくし料理”です。
奇跡のように巡り合えた、まるで隠れ家のような素敵な一軒家。庭を眺めながら、ここにしかない蓮根のお菓子や料理を召し上がる至福の時間が、心を緩め心を満たすものになることを願っております。
蓮根は「見通しが良い」と言われ、昔から縁起物としてお目出たい席には必ず使われる野菜。
また近年は、喉に良い、花粉症が楽になるなど、身体に良いことでも注目を浴びています。
寿ぎ庵で使用する蓮根は、岡山県倉敷市連島で栽培される特産の「連島蓮根」100% 。
ブランド品種でもある「連島蓮根」岡山県で蓮根初のエコファーマー認定を受けた農家「高橋農産」さんの蓮根です。
高橋さんが作る「大白(おおじろ)」という倉敷市連島の気候と相性の良い品種は、独特のシャキシャキ感とモチモチの粘りがあり、寿ぎ庵のお菓子や料理はこの蓮根あってこその味です。
一般には販売されておらず、料亭などプロの料理人御用達の大阪のアダチ食品さんの練り胡麻を使用。
他の練り胡麻と明らかに違うのは、その高い香り。
丁寧に焙煎され、ゆっくりと丁寧に擂られた胡麻だからこその、素晴らしい芳香です。また、舌触りも滑らかで、豊かなコクが味に奥行きを出してくれます。
京都の石野味噌さんの白味噌を使用。
京都の老舗料亭などでもずっと昔から愛されてる石野みそさんの白味噌は、味がとてもまろやかで香りも良く、その甘みも京都らしい上品さ。
味にぐっと深みを出してくれています。
北海道の指定牧場で集められた新鮮な生乳から作られている「よつ葉乳業」を使用。
とてもサラッとしていて優しい甘みがあり、クドさがなく後味の良いのが特徴です。
蓮根餡等、主要な商品を作る際に使う卵は、オレンジエッグの「頑固」を使用。
餌にネッカリッチ(炭に木酢液を染み込ませたもの)を混ぜて大切に飼育された鶏が産む卵は生臭さがなくてコクのある豊かな味わいです。
また、黄身餡に使う卵は、「蘭王」という更に特別な餌を与えて育てられた鶏が産む味の濃いものを特別に使用しています。
建物は、築五十数年の木造建築です。
昭和の建物独特の、基本は和でありながら洋の部分もチラチラ見える「和洋折衷」
実は私たちも五十歳半ばを過ぎ、丁度この建物と同い年くらいなんです。
まるで実家に帰ったように氣持ちが緩む、足を延ばしてダラ~ッとできる「まぁいいか…」と思えるユル~い空間。
それは、まさに私たちが幼い頃に育った故郷の家もそうだったから。所々に洋の部分が見えると妙に安心出来るんですね。
今まで、大切に保存されたり綺麗に再生された純和風の古民家も好きで随分と見て回ったのですが、あまりに整いすぎた空間だと構えてしまい、心底リラックスしきれないなと感じるようになりました。
やはり私たちが大切にしたい「ホッと心が緩む」「ゆっくり自分と対話する」という時間を味わっていただくには、ある意味の「緩さ」も大事なのではないかと思っていたところに巡り合ったのがこちらの建物です。
庭を囲むように二つの和室と一つの洋室。
それぞれに景色が違います。
和室はお二人の席が二つという、ゆったり過ごしていただける空間。
洋室は、お一人でゆっくりされたい方や、椅子の方が足が楽という方で、満席でも六名様というゆったりした空間です。
そして広いテラスには小さな椅子と可愛いサンダル。
料理やお菓子をお待ちいただく時に間近で緑を感じていただけたらと思います。